電通大学食テレビの紹介

こちらはUEC Advent Calendar 2018 - Adventarの23日目の記事です。
前日はaskjfbd (@askjfbd) | Twitterさんの再帰関数には2種類あるって知ってました? / (時間があれば)Lispを布教してみる - askjfbdの第二のにっきでした。
末尾再帰については1,2年の授業でも何度か話題に上がりますね。お世辞抜きに18生は技術的に素敵な方が多くて恐れ慄いています。


はじめに

皆さん、学食使ってますか?私は全くと言っていいほど使いません。
そんな私が所属する「学食テレビ」についてここでは紹介します。

学食テレビとは

学食テレビって聞いてどんな組織か、はっきり答えられる電通大生は少ないのではないのでしょうか。私も自信がないです。

ホームページの説明を見ると、

電気通信大学 学食テレビは、本学の食堂に設置したディスプレイを使って学生同士の交流や学内の情報共有を活発にするプロジェクトです。

ということです。これは8割方嘘です。
名前や建前上の説明からは高校までの放送委員会のような何かをイメージするのではないかと思います。事実、数年前までは生放送番組を企画したり「学食テレビ」らしい活動をしていた*1そうなのですが、現在は件のディスプレイを使う活動はほとんどしていません。名前だけ残っています。*2
では今はどんなことをしているかと言うと、事実上の準技術系サークルです。
Ⅰ類CSの成見先生が統括指導をして下さりながら、数名の学生スタッフが好きに活動しています。

やってること

具体的にどんなことをやっているのか聞くと、割と「あー、あれってそうだったの!」となる物も多いのではないでしょうか。今年の活動の一部を挙げます。

冬季のTwitter連携イルミネーション(#UEC_LIGHT)

2年前から、この季節になるとメインストリート沿いの電柱にイルミネーションを設置しています。

#UEC_LIGHT とタグを付けて何かツイートすると文面に応じて点灯したり文字が流れる、というものです。
イルミネーション自体が寂しいということで昨年まではあまり良い評判が得られなかったみたいですが、文字が流れる今年は中々遊んでもらえているようです。

U Explore Canvas( / VRChatUECワールド)

今年はVRChatに電気通信大学の再現ワールドがアップロードされて話題になりました。

実はこのワールドは元々学食テレビの企画でチーム開発していたUExCというゲームのために作られたものです。iOS版とAndroid版と公開されているので、まだ遊んでいない方は是非インストールしてみてください。*3

UExploreCanvas

UExploreCanvas

  • Haruka Hoyama
  • ゲーム
  • 無料
play.google.comこれについては後述。

MIKUEC連携

バーチャルライブ研究会さんのMIKUECで、初音ミクになって鏡写しで踊れるという技術デモを展示したりしました。成見研究室としてエンディングにも名前が載っていましたね。


普段の活動

基本的に週1回、成見研究室でミーティングをおこなっています。(長期休みは不定期)
技術系サークルで言うところの進捗報告会にあたるのでしょうが、適当にお茶を飲みながらメンバーの誰かが作ったものを見て「うわ~すげぇ!」と盛り上がったり、VTuberの動画をみんなで観賞したり、適当に集まっているだけです。

終わりに

学食テレビは本当に掴みどころのない組織で、部費なども当然なく、正式な入会(?)や脱退の手続きも存在しません。
いつでも新しいメンバーを募集しているので、興味があったら私か公式問合せフォームからでも声掛けてください!また、技術的に何かしたい訳ではないが顔出し上等で生放送番組を復活させたい!というような方も歓迎です。
ここまで読んで下さりありがとうございました。

24日目の記事は音の兔🐰ウサウサラビットライフ🐇 (@nenou_sa) | Twitterさんが書いて下さるようです。
実は私、彼とは2回ほど一緒にハッカソンに出たことがある程度の関係だったりします。大学の同期で技術的に尊敬している人の1人です。期待していきます。


おまけ:私が入ってからやったこと

さらっと読める何か、という説明で今日まで来てしまったので記事の本体はこの上までということにしますが、私が学食テレビに入った経緯と今日までどんなことをやってきたかを語ります。物好きな方はどうぞ。

入るまで(2018年2月頃)

私は1年生の時、情報工学工房を取っていました。UnityとFPGAの班の指導教員が成見先生だったのですが、私はFPGAを取っていたので、1年間お世話になっていました。*4
情報工学工房は2月に全テーマ合同で最終発表会をおこないますが、そこで最後、解散する直前に成見先生がUnityとFPGAの班のメンバー10名程度に「学食テレビっていうのをやってるんだけど、興味があったら次回のミーティングに来ませんか?」と訊いて回ってらっしゃた訳です。コネを用いた宣伝
チョロい私は「(えっそんな面白そうなとこに入る機会をくれるの!?)」とノータイムで行きます宣言をしました。実際にミーティングに行ってみると工房履修者の中で来ていたのは自分だけで、ズレを感じました。

ちなみに最初は「体験で見学」という話だったのですが1回目の流れで2回、3回とミーティングに出ていたらヌルッといつの間に正式メンバー扱いになっていました。

3D CAD(~2018年6月頃)

始め、成見先生から「最近なんかやりたいことある?」と大変ファンキーな質問を頂きました。それはもう無限に挙げられますが、先生に向かって言えるものとなるとこれが実は思ったより浮かばないもので、口をつぐんでしまいました。
それならこんなことをやってほしいんだけど……ということで頼まれたのが、スタンドアロンな電光掲示板をちょうどいい感じに固定するための構造部品のデータを作ってほしいというものです。
機械系の知識はほとんど無かったので最初は苦戦しましたが、相当いい経験になりました。自分が設計したものが形としてそのまま出力されるって楽しいもんですね。

U Explore Canvas(2018年7月頃~)

上でも挙げたモバイル用ゲームです。

今年は電通大100周年ということで、それに合わせて電通大を舞台にしたゲームを作りたいと成見先生が仰られ、それを発端に動き出しました。
参加した他のメンバーはミニゲーム担当が3人(内1人がリーダー)、モデルや音楽担当が1人です。
私はゲームやマップを作ったという訳ではなく、このゲームの一つの核である「展示機能」を担当しました。
どういった機能かと言うと……

  1. Twitterで「#kodo_art」とタグを付けて画像を呟く
  2. ゲーム内で適当なキャンバスの前に近づき、設置ボタンを押す
  3. キャンバスに自分の好きな画像が展示される!(他プレイヤーのマップにも動的に反映される)

というものです。本当はこれをもう少し拡張してリアルタイムなオンラインゲームにしようかとか考えてたんですけど力尽きました。Unity難しいです。

情報領域演習サポート(2018年10月~)

情報領域演習(第一~第三)というのはⅠ類のとある必修科目で、原則欠席即不可という無慈悲な制度に加えてその演習課題の難易度から大変なヘイトを集めています。特に第三はかなり落単率が高いようです。
そこで成見先生が「難しい情報領域演習で全然問題を解けずに落としたり、友達のコードを写させてもらい続けて単位を取ったはいいが結局後々力不足で留年する学生が多いのでなんとかしたい」ということでこの計画が立ち上がりました。
もともと別件で「UEC奨学生の仕事が少なすぎるのでもう少し色々活動してもらってもいいんじゃないか」ということを成見先生が考えていたこともあり、ちょうどUEC奨学生だった私は喜んでとりあえず1人目の先生(?)になることに。他の奨学生にも声を掛けたそうなのですが結局引き受けたのは私だけだったみたいです。デジャブ

ということで、毎週月曜5限にCEDで張り切って先生をしていますので困った方はお気軽に来てください。答えを教えてもらうのではなく、基本は自習で何か訊きたいことがあったらわかる人が直接1対1で教える、という場です。

以上、ここまで読んで下さった方は本当にありがとうございました。

*1:当時の司会の方のブログがこちら UEC学食テレビ司会の主観ブログ

*2:番組企画が消滅した理由は、「放送に出たがる学生がそうそういない」とのこと

*3:Google Playでの制作者が私になっているのはたまたま私が開発者アカウントを持っていたから。

*4:ちなみにここで私は、「FPGA上にライフゲームのハードウェアを設計してそのライフゲーム上で論理回路を動作させる」というよくわからない研究をしました